10. シルスタニ遺跡

 シルスタニ遺跡はプーノからフリアカへ戻る途中少し脇道に入った高台に有る。 すぐ横にウマヨ湖というきれいな湖が見える。

 ピクーニャ。
 これは、ピクーニャという、アルパカと同じラクダ科の動物。 アルパカよりも毛が柔らかく、高級なため、今はほとんど居なくなってしまったとか。 洋服に詳しい人はビキューナと言った方が判るかも知れません。
 このピクーニャをウマヨ湖の中の島で飼っている家が一軒あるそうで、時々シルスタニ遺跡まで出稼ぎに来て、写真を撮らせてチップをもらって帰るのだそうです。
 ピューマの形をした岩。
 頬に相当するところに、プレインカ人が描いたと思われる渦巻き模様が描かれている。 この渦巻き模様のところに磁石(コンパス)を近づけると、磁石が反応する。(次の写真参照)
 この遺跡はインカ以前のものですが、磁石を知らないはずのプレインカ人が、どうやって磁気の有る岩を見つけたのか不明だそうです。

 なお、磁化された原因ですが、鉄分を含んだ岩の近くに雷が落ちると、その岩が磁化することがあるそうです。 この岩の磁化の原因が雷かどうかは知りませんが・・・。
 チュルパと言う墳墓。
 小さな岩を積み上げて、隙間を粘土で固めたものと、大きな岩を隙間無く積み上げたものが有る。 小さい岩を積み上げたチュルパの方が時代が古いのだそうです。
 チュルパ。
 後ろにウマヨ湖がきれい。
 ついでに私も記念撮影。
 後ろに見えるのが、ピクーニャを飼っているという島。
 チュルパは高台に有って、しかも塔のように立っているので雷の被害を受けやすいそうです。 そのため避雷針が設置されている。 2つのチュルパの間にある細い搭が避雷針。
 チュルパの内側から入り口を見たところ。 中は暗くて良く見えないが、天井の高さは6mくらいある。
 チュルパからでてくるところ。 入口はかなり狭い。
 遺跡近くに咲いていたサボテンの花。
 大きな石が円形に置かれている。 中に入ると太陽のパワーをいただけるのだそうです。
 遺跡下の博物館では出土品が展示されている。 これはミイラ。
 帰り道のレストランで食べた、アルパカの肉。 特に臭みも無く、ちょっと歯ごたえのある噛み心地で美味しかった。