16. リャマ、アルパカ、ピクーニャ

 南米のアンデス地方には4種類のラクダ族の動物がいます。 リャマ、アルパカ、グアナコ、ピクーニャ、です。
 グアナコは主に野生で比較的低地に多く今回の旅行では見かけませんでした。
 リャマ、アルパカは家畜で、旅行中いたるところで見かけました。 昔はリャマとアルパカを分けて飼育し、リャマは荷物運び用、アルパカは毛を刈って衣服用と、はっきり分けていたようです。 最近は一緒に飼っている所も多く、雑種が居てはっきり区別がつかないものも多く居ました。
 ピクーニャは、毛が高級なため密猟され、数が少なくなっているそうで、今は保護施設または許可された人が飼っているのみだそうです。
 リャマとアルパカ、一応は別々の種だと考えられており、学名も異なるのですが、染色体数が同じで、交配すると子孫を残すことができる事から、同一種であるとする説も有るようです。 どちらも人間がグアナコを家畜化することによって特殊な用途用に改良したという説です。 犬に例えれば、柴犬、チワワ、セントバーナード、雑種、等がいるように・・・・・。

 クスコの町で見かけた赤ちゃんアルパカ。
 クスコで見かけた、リャマとアルパカと民族衣装の女性の組合わせ。 観光地ではこの組合わせで写真撮影に応じ、チップをもらうという商売が成り立っています。

 観光用リャマの多くは、首か耳に飾りを着けています。 これに対し、アルパカは何も着けていないのが一般的です。
 色の違うアルパカとリャマ。
 アルパカは体全体が、白、茶色、こげ茶色などの色の違うものがいました。 リャマは顔、首、足、お尻など、体の部分ごとに色の違うものがいました。
 サクサイワマン遺跡の上からクスコの町を見下ろすリャマ。
 サクサイワマン遺跡の近くで見かけたリャマとアルパカ。
 向かって左にいるリャマは、首が薄茶、体と目の周りがこげ茶色で凛々しい姿をしている。 耳にはリボンのような耳飾(ピアス)を付けています。
 タンボ・マチャイ遺跡からの帰りに見かけたアルパカ。 非常に長い毛をしている。
 アルパカ(Alpaca)には2種類あって、この写真のように、たれるように毛の長いスリ(Suri)と、毛立ちのために体が丸々としたワカヤ(Huacaya)とが居るそうです。
 この写真のスリの毛色は濃茶色ですが、すぐ隣に白い毛のスリも居ました。

 なお、アルパカに2種類あることは、このホームページを御覧頂いたG.D.さんに教えていただきました。G.D.さん、どうも有難うございました。
 マチュピチュ遺跡の中央広場に居たリャマ。
 マチュピチュ遺跡にはリャマ、アルパカが数頭ずつ居て(誰かが放牧している?)、主に中央広場で寝転んだり草を食べたりしている。 朝夕など人の少ない時は、遺跡の中を歩き回っている。
 ケチュア族の民家で飼われていたアルパカ。 茶色と白。
 シルスタニ遺跡へ行く高台の途中で出合ったピクーニャ。
 遺跡横のウマヨ湖にある島に一軒の農家があり、そこで飼っているそうです。 島に居れば逃げ出すこともないし、交配によって雑種化する心配もいらない。
 ピクーニャの顔のアップ。 目がパッチリして首が細く、可愛い。